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ゆとり教育の成果、基礎学力が向上
 
 (文部科学省が行った学力調査で、「ゆとり教育」以前の子供たちより、今の子供たちの方が「基礎教科の学力」が上がっていることが分かりました。)
東京・世田谷区の公立小学校で行われている算数の習熟度別授業(しゅうじゅくどべつじゅぎょう)。「ゆっくり」コースでは、先生が一人一人を回り、進み具合を確かめながら授業を行っています。
こちらの小学校では5年生の算数の授業は3つのクラスに分けられていますが、特徴的なのは、どのクラスに自分が入りたいのか生徒たちに選ばせている点です。
「自分がどこが足りないのか。そのために自分は勉強したいんだ。まさに学ぶ意欲につながっていると思います」(世田谷区立駒沢小学校・岩谷力 校長)
自分で選ぶことで、学習意欲を引き出す授業。こうした学校現場での取り組みが、基礎教科の学力低下に歯止めをかけています。文部科学省が公表した小学5、6年生と、中学生を対象にした全国的な学力調査によりますと、「ゆとり教育前」の子供たちに比べ、現在の子供たちの正解率がすべての教科で上回りました。なかでも、計算力や漢字力などの基礎学力では一定の成果が出た形です。
学力低下を食い止める。そのための取り組みは他にもあります。調査では、朝食を必ず食べる子供ほど成績が高いことが判明。ついには、朝食を出す学校も現れました。
一方、課題も残ります。例文を読んで自分の考えを述べるなど、国語の中でも記述式の問題の正解率は、依然、低下傾向にあるのです。昨年発表された国際的な学力調査と同じ結果となりました。
「ゆとり教育が目指していた考える力はついていないんですよ。記述式で出来るか出来ないかどうか考えるのはわかるんですよ、ハッキリ。授業時間数を問題にしますけど、一番問題なのは教師の指導力、授業のやり方ですね。ですから、記述式をたくさん授業中にさせればいいんですよ。そうしたら考える力は間違いなくつきますから」(明治大学文学部・齋藤孝 教授)
中山文部科学大臣は調査結果について「学力低下に若干の歯止めがかかったが必ずしも十分ではない」とコメント。脱「ゆとり教育」の方針は変えないとしています。